見守りサービスの比較
一人暮らし高齢者を対象とした見守りサービスはさまざまな種類があります。
ご自身の目的と照らし合わせて、どのサービスが適しているのかを見極めてください。
見守り側による手段の違い
見守る側の立場が何であるかによって、見守りの手段が変わってきます。
これらのサービスは、本当に役立っているのか、のフィードバックが不足していることが課題です。
「見守りサービス」の問題点は?
「見守りサービス」の問題点は、
①見守られる側の視点に立ったサービス選定がなされていない、
②本当に役立つシーンが想定されていない・効果検証されていない
が挙げられます。
そのため、見守りの目的に立ち返って有効なサービスを検討することが必須となります。
ご自身の目的が次のどれに当てはまるかを見ながら、検討してみましょう。
-
- 有事対応
- ・「倒れた時」に即時通報
・命を救う目的
-
- 孤独防止
- ・倒れた後、48時間以内に
状況を把握
・長期間発見されないことを防止
-
- 未病/QOL向上
- ・よりよい生活、満足度の高い人生のため
有事対応
種別 | 内容 | 月額 | 緊急駆け付け | 事故発見 | 孤独死防止 | 生活状況把握 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブザー型ペンダント | ブザー付ペンダントで押すと通報 | ¥4,000~+機器設置代¥40,000 | 〇 | × | × | × |
据置型ブザー | 自宅にブザーが設置されている | 月額千円程度(自治体負担も多い) | 〇 | × | × | × |
加速度センサー付ペンダント | 転倒時に自動通報可能なペンダント | ¥4,000- | 〇 | 〇 | 〇 | × |
携帯電話 | 携帯電話を持たせて有事に自分で連絡 | ¥5,000- | × | △ | × | △ |
有事対応の際にどのサービスが有用なのかを見極めることが重要です。
孤独死防止
種別 | 内容 | 月額 | 緊急駆け付け | 事故発見 | 孤独死防止 | 生活状況把握 |
---|---|---|---|---|---|---|
家電系センサー | 機械の使用状況を3G等で通信して、間接的に生活状況を通知 | ¥1,000~¥3,000 | × | × | 〇 | × |
カメラ | 自宅にカメラを設置、生活状況をいつでも監視 | ¥端末代金 +5,000- |
× | ×-△ | 〇 | × |
セキュリティ会社 | 家に機器を設置、警備員駆付けのセット契約 | 設置費用¥50,000 +¥6,000- |
〇 | ×-△ | 〇 | × |
自動電話見守り | 自動音声の電話が定期的にかかり、安否を確認 | 1,000- | × | × | 〇 | × |
訪問型見守り | 自治体や自治会等と提携し、訪問業者が安否確認 | ― | × | × | 〇 | × |
「安心」を謳うサービスの多くは、「孤独死防止」が最大のメリットになります。
コストに見合うものかどうかの見極めが必要です
未病/QOL向上
種別 | 内容 | 月額 | 緊急駆け付け | 事故発見 | 孤独死防止 | 生活状況把握 |
---|---|---|---|---|---|---|
多目的センサー | 自宅備え付けのセンサーで状況を24時間監視 | ¥3,000~ +ネット環境 |
× | ×-△ | 〇 | △ |
民生委員 | 月に1-2回、直接訪問 | ― | × | × | △ | △ |
訪問型安否確認 | 月に1回、自宅に訪問した際にお話 | ¥1,000- | × | × | × | × |
会話型 | 担当者が週2回お電話、レポート報告 | ¥8,000(定価) | 〇 (オプション) |
× | 〇 | 〇 |
この分野の「見守り」サービスは、増えてきています。
「つながりプラス」もこのカテゴリーに入りますが、特に「会話型」の
サービスであることが特徴となっています。